2018年5月18日金曜日

Clinical Problem-Solving 抄読会教育目標 (ver. 18.05)

【General Instructive Objective】
  1. 患者安全のため誤診し易い症例の構造、環境、認知バイアスについて学ぶ。 
  2. 医学におけるリングワ・フランカ(現在は米語)による情報収集を習慣づける。 
  3. 抄読会を通じて知識の共有を図り、日常のコミュニケーションの一助とする。 
【Specific Behavioural Objective】
 ❏  NEJMの連載 "Clinical Problem-Solving" を20分以内で読むことができる。
NEJMの連載 "Clinical Problem-Solving" は、大体3,000語程度になっています。時間を測定することをお薦めする理由は、① 測定することによるホーソン効果で集中力向上が期待できるから、② 客観的なフィードバックが得られ、読む速さの向上が実感できるからです。
 ❏  読んだ時のアハ体験(Eureka effect)を抄読会で発表することができる。  
 和訳や分からない単語に拘って、完全を目指さないことが肝要です。「寛容論」を書いたヴォルテール先生がおっしゃるには、 "Le mieux est l’ennemi du bien." (最善は、善の敵である。) ということですし、Google先生がGmailの β(ベータ)を外したのは、公開した2004年4月1日から5年も経過した2009年7月7日のことでした。  
 症例の Presentation(発症), Progression(経過), Pivotal Point(転換点), Pearls(教訓), Pitfall(落とし穴), Pivot word (タイトルの掛詞)の「6P」が把握できれば、理想的です。しかし、1つでも2つでも知らなかったことが分かって、発表することで、体験として記憶に貼り付いてくれることが目的です。
 【Learning Strategies】
 ❏ 抄読会に参加(月曜日17:00開催)し、下記 ”Tips” の作成に寄与する。
 【Twelve Tips for Reading CPS in 20 minutes】(案)
  1. Commentaryを先に読む。 
  2. Clinical Problem-Solving Daily Reflection Sheet
  3. Claim, Data, Warrant, Backing, Rebuttal, Qualifier を意識して読む。 
  4. Semantic Qualifiersを意識して読む。 
  5. Signpost wordsを意識して読む。 
  6. 要約や強調を示す言い回しに注意する。 
  7. M although S:☓ 「SではあるがM」 → ◯ 「M、但しS」 
  8. M because S:☓ 「SだからM」 → ◯ 「M、何故ならS」 
  9. M if S:☓ 「SならばM」 → ◯ 「M、条件はS」 
  10. M after S:☓ 「Sした後でM」 → ◯ 「M、その前にS」  
  11. M before S:☓ 「Sする前にM」 → ◯ 「M、その後でS」  
  12. M unless S:☓ 「SでないならM 」→ ◯ 「M、例外はS」 
上記は、私が暫定的に列挙したコツ12個です。もっとこうすれば速く読めるよというコツがあれば、抄読会の時に教えて下さい。


 ❏ 臨床推論カンファレンス(木曜日7:55開催)に参加する。
 ❏ 「クリニカル・リーズニング・ラーニング」(岩田健太郎訳)を読む。 
原著は、”Learning Clinical Reasoning” Jerome P. Kassirer 原著、翻訳、いずれも kindle 版はありません。下記6ケースは、NEJM連載の再掲記事です。  
❏ ケース8 マスクをされた襲撃者 “A Masked Marauder”   
❏ ケース12 弱い推論:薬物反応による診断    “Weak Reasoning: Diagnosis by Drug Reaction”   
❏ ケース23 蹄の解釈:ベイズ(Bayes)はhaze(かすみ)を晴らせるか?     “Interpreting Hoofbeats: Can Bayes Help Clear the Haze?”   
❏ ケース51 ちょっと計算は医学に勝る “A Little Math Makes the Medicine Go Down”   
❏ ケース52 確からしさの追求の報酬 “A Rewarding Pursuit of Certainty”
❏ ケース53 知る前に治療する “Treating Before Knowing” 
❏ 「難解な症例を推理せよ!」(徳田安春監訳)を読む。
原著は、”Clinical Care Conundrums: Challenging Diagnoses in Hospital Medicine” 原著、翻訳ともに kindle 版があります。下記20ケースは、Journal of Hospital Medicine 連載の再掲記事です。   
❏ 3章 難症例を解き明かす “Cracking the Case”   
❏ 4章 中年の危機 “A Midlife Crisis”   
❏ 5章 情報を選び出して診断を下す “Fishing for a Diagnosis”   
❏ 6章 発疹に対する性急な決定 “A Rash Decision”   
❏ 7章 100年前の物語 “One Hundred Years Later”   
❏ 8章 3度目の正直 “The Third Time's the Charm”   
❏ 9章 解かれた結び目 “A Frayed Knot”   
❏ 10章 遅くてもしないよりはまし “Better Late than Never”   
❏ 11章 既存の枠の中で考える “Thinking Inside the Box”   
❏ 12章 もうたどり着いたか? “Are we there Yet?”   
❏ 13章 際立った特徴 “A Distinguishing Feature”   
❏ 14章 好機を逃した結果 “Consequences of Missed Opportunities”   
❏ 15章 見えてはいても、考えが至らない “ In Sight but out of Mind”   
❏ 16章 心臓の変化--気持ちを切り替えろ “A Change of Heart”   
❏ 17章 木を見て森を見ず “Missing the Forest for the Trees”   
❏ 18章 骨の痛み “A Pain in the Bone”   
❏ 19章 除外診断 “A Diagnosis of Exclusion”   
❏ 20章 リストを作って2回確認する “Making a List and Checking it Twice”
❏ 21章 ウェブの網で捕まえる:電子診断 “Caught in the Web: E‐Diagnosis”
❏ 22章 全ての情報を活用する “In the Face of it all”

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